この記事でわかること
- 常識や権威と、少し距離を置いて
- 干支占いの鑑定結果|亥年生まれ、核を抱いて歩く人
- 考察|褒められても、歩幅は変えない
- マヤ暦の鑑定結果|KIN86、銀河の白い世界の橋渡し
- 考察|弘前とケルンのあいだに架けた橋
2026年11月2日、政府は秋の褒章の受章者736人と25団体を発表しました。発令は11月3日付です。紫綬褒章13人の中には、現代美術家の奈良美智さん(66)と、ブラックホールの撮影に世界で初めて成功した国際研究チームで日本側の代表を務めた国立天文台教授の本間希樹さん(55)の名がありました。芸術と天文。ふたつの遠い世界が、同じ紫の綬で結ばれた日です。この記事では奈良さんの歩みを、生まれ年の干支と、マヤ暦の二つの暦で読んでいきます。
常識や権威と、少し距離を置いて
奈良美智さんは1959年、青森県弘前市に生まれました。ドイツのデュッセルドルフ芸術アカデミーに学び、ケルンに暮らしたのち、2000年に帰国。大きな頭と、まっすぐこちらを見つめる目を持つ子どもの絵は、国境を越えて多くの人の心に届きました。青森県立美術館に収蔵された《あおもり犬》は、いまや青森の風景の一部です。2025年4月には米タイム誌の「最も影響力のある100人」にも選ばれています。
受章にあたって奈良さんは、世の中の常識や権威とは少し距離を置いてやってきたつもりだ、国から褒められたからといって急に態度を改めるつもりはない、という趣旨の言葉を残しています。褒章を受けながら、褒章に寄りかからない。この静かな距離感こそが、奈良さんの絵が持つ、あの目のまっすぐさの源なのだと、私は思います。
今回の鑑定では、出生時刻が公表されていないため、時刻を要する占術は用いません。生まれた年と生まれた日だけで読める二つの暦、東洋の干支と、マヤの二百六十日暦を重ねます。美術家の作品や人柄の評価に踏み込むのではなく、その歩みの「かたち」を暦の側から眺めてみる、という読み物です。
干支占いの鑑定結果|亥年生まれ、核を抱いて歩く人
1959年は己亥の年です。十二支でいえば亥、猪の年。干支占いは、この生まれ年の十二支ひとつに絞って資質を読む、いちばん身近な東洋占術です。
亥という字は、もともと草木の生命力が種子の中に閉じ込められた姿を表すとされます。十二支の最後に置かれ、外へ広がる季節ではなく、内側に核を抱いて冬を越す位置です。猪突猛進という言葉で語られがちな亥ですが、暦の本来の意味はむしろ逆で、外に向かって派手に動くより、内側に確かな芯を持ち、いったん決めた方向をぶれずに歩き続ける質を指します。
亥年生まれの人の相性を読む三合は、亥、卯、未の三つで木の局を結びます。木は成長と表現の五行で、亥はその始まりの水を抱く位置にあたります。相冲、つまり真向かいに立つのは巳です。巳は外へ出て目立つ季節の支で、亥とは正反対の性質を持ちます。
考察|褒められても、歩幅は変えない
亥の人の芯の強さは、声の大きさには現れません。奈良さんが常識や権威から少し距離を置いてきた、と語る言葉は、亥の本来の意味、内側に核を抱いて歩き続ける姿そのものに重なります。ドイツで学び、ケルンで暮らし、帰国してからも、描く対象はいつも、まっすぐな目をした子どもでした。外の評価がどう変わっても、歩幅を変えない。それが亥の人の、いちばん亥らしいところです。
そして2026年は丙午の年。午は亥と三合も相冲も結ばない、特別な関係のない支です。無理に符合をこじつけることはしません。ただ、午の火の年に亥の水の人が紫の綬を受ける、という取り合わせは、水が火を消すのではなく、火が水を温めて湯気を立てるような、やわらかな出会いに見えます。褒章を受けても急に態度を改めるつもりはない、という言葉は、まさにこの湯気のような、熱くなりすぎない温度で語られていました。
マヤ暦の鑑定結果|KIN86、銀河の白い世界の橋渡し
マヤ暦では、生年月日を1から260までのKINナンバーに換算します。当サイトでは基準日2013年7月26日をKIN164とし、閏日を飛ばすドリームスペル方式で計算し、外部の公開暦と照合しています。1959年12月5日を換算すると、KIN86になります。
KIN86は、太陽の紋章が「白い世界の橋渡し」、銀河の音が8です。白い世界の橋渡しは二十の紋章の六番目で、異なる世界のあいだに橋を架ける質、手放すことで次の場所へ渡る質を表します。銀河の音8は「銀河の」と呼ばれ、調和と誠実さ、自分の内側と外側を一致させる働きを担います。
ちなみに、発令日の2026年11月3日はKIN69、自己存在の赤い月です。赤い月は浄化と流れの紋章で、音4の「自己存在」は、かたちを定める働きを表します。

考察|弘前とケルンのあいだに架けた橋
白い世界の橋渡し、という紋章の名を見たとき、私は奈良さんの来歴をそのまま読んでいるような気持ちになりました。弘前からデュッセルドルフへ、ケルンから青森へ。日本の美術と世界の美術のあいだに、子どもの目をした一枚の絵で橋を架けた人です。橋渡しの紋章は、橋を架けるために、いったん手に持っているものを手放す質も持ちます。奈良さんが権威と距離を置く、と語る姿勢は、この「手放して渡る」質の表れにも見えます。
銀河の音8は、内と外を一致させる音です。描いているものと、生きている姿が一致している人。褒められても、褒められなくても、同じ絵を描く人。亥の芯の強さと、音8の誠実さが、別々の暦から同じ資質を指しているのが、今回の鑑定でいちばん心に残った符合でした。
そして同じ日、同じ紫綬を受けた本間希樹さんは、見えないはずのブラックホールの姿を、世界中の電波望遠鏡を一つにつないで撮影した研究の、日本側の橋渡し役でした。発令日のKIN69、自己存在の赤い月は、流れにかたちを与える日です。芸術と天文、どちらも「見えないものにかたちを与える」仕事であることを、暦のほうがそっと教えてくれているようでした。
むすび|紫は、権威の色ではなく
紫綬褒章の紫は、古くから高貴の色とされてきました。けれど奈良さんの言葉を聞いたあとでは、紫は権威の色というより、青と赤のあいだに架かる、橋の色に見えてきます。冷たい青と、熱い赤。常識と反骨。弘前とケルン。そのあいだを行き来しながら、まっすぐな目を描き続けてきた人に、この色はよく似合います。
亥の人は、褒められても歩幅を変えません。白い世界の橋渡しの人は、受け取ったものに寄りかからず、次の橋を架けにいきます。だから私は、この受章が奈良さんのゴールではなく、また一枚、新しい絵が生まれる途中の出来事なのだと感じています。あなたの中にも、褒められても変えたくない歩幅があるなら、それはきっと、あなたの亥であり、あなたの橋なのだと思います。
褒められても変えたくない歩幅を、星で確かめる
生まれ年の干支と、生まれた日のKIN。二つの暦が指すあなたの芯を、mocoが22の占術のまなざしでお読みいたします。
進路や表現の悩み、評価との距離の取り方も、どうぞそっとお聞かせください。
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moco|横浜中華街の占術家・セラピスト
褒められても、褒められなくても、同じ絵を描き続ける人がいます。あなたの中の変えたくない芯や、進む道のご相談はURANAI moco’s roomから、どうぞそっとお聞かせください。
著者:moco|占術家・セラピスト
※本記事は公表された報道と公開情報をもとに、暦と占術の視点から人物の歩みを読む読み物です。作品や人物の評価、受章の是非を論じるものではありません。
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