鳴子と踊りの熱気を星読みで|moco’s 星読み新聞
南国土佐の夏を象徴するカーニバル、第73回よさこい祭りの本番が、8月10日と11日、高知市で幕を開けました。今年の本番には、県内外あわせて197のチーム、およそ1万8千人もの踊り子が名を連ね、市内16の競演場と演舞場で、色鮮やかな衣装をまとい、高らかに鳴子を打ち鳴らしながら、息ぴったりの舞を披露します。
この祭りが生まれたのは1954年のこと。戦後の不景気を吹き飛ばし、市民を元気づけたいという願いから始まった一つの試みが、今では全国、そして世界へと広がる大きな流れになりました。本記事では、この熱気あふれる祭りを、奇門遁甲と西洋占星術から、そっと読み解いてまいります。
鳴子の音が、夏を鳴らす
よさこいの舞に、なくてはならないのが鳴子です。カチャカチャと小気味よく響くあの音を鳴らす道具は、もともとは田畑で鳥を追い払うための農具でした。人々の暮らしに寄り添っていた素朴な道具が、祭りの手に握られて、いまでは土佐の夏の心臓のように、力強く時を刻んでいます。
よさこいには、いくつかの約束事があります。手に鳴子を持って鳴らすこと。そして、その場でとどまるのではなく、前へ前へと進みながら踊ること。立ち止まらず、みなで同じ方へ進んでいくこの踊りには、うつむいていた戦後の人々を、前を向かせようとした始まりの思いが、今も静かに息づいているように感じられます。
それぞれのチームが、衣装も、音楽も、振り付けも、自由に個性を凝らす。伝統を守りながらも、時代とともにのびやかに姿を変えていく。その自由さこそが、この祭りを全国へと羽ばたかせた翼だったのでしょう。
奇門遁甲 華やぎ、躍動し、流れ、和す
さて、この前へ進む踊りの気を、奇門遁甲でながめてみました。本番初日の日付を種として、主題を司る門と星と神を、恣意なく引いています。出た目は、次のとおりです。
- 引いた門……景門
- 引いた星……天蓬星
- 引いた神……玄武
- 添えの奇……乙
はじめに現れた景門は、光と華やぎ、そして見せ場をあらわす門です。目にも鮮やかな衣装に身を包み、渾身の演舞で観る人を沸かせる。まさに、見せることに心を尽くすよさこいの舞台に、これほどふさわしい門もありません。星に出た天蓬星は、じっとしていられない、活発で躍動的なエネルギーの星。踊り子たちの、体の芯からあふれ出す生命力そのものです。
そして神には玄武が座りました。玄武は水と流れをあらわす神です。一つ所にとどまらず、川の水のように前へ前へと流れていく群舞の姿が、この神に重なります。豊かな水に恵まれた土佐の風土とも、静かに響き合う目でした。添えられた乙の奇は、やわらかな和をあらわします。
何百人もの踊り子が、鳴子の音を合図に、寸分たがわず息を合わせる。あの見事な一体感の正体は、この和の気だったのだと教えてくれます。華やかに見せ、躍動し、前へ流れ、そして息を合わせて和す。四つの目が、よさこいという踊りの本質を、そっくりそのまま描き出していました。
西洋占星術 太陽が、最も熱く輝く頃に
続いて、本番の行われる8月10日、11日という日を、西洋占星術からながめてみます。この頃、太陽は獅子座のただ中にあります。獅子座は、太陽そのものを支配星とする星座。つまりこの時期は、太陽が自らの家に帰り、一年でもっとも堂々と、そして熱く燃え輝く季節にあたります。
獅子座があらわすのは、自己表現の喜びであり、華やぎであり、内から湧き上がる情熱です。人目を恐れず、自分の輝きを思いきり解き放つ、あの晴れがましさ。真夏の太陽がいちばん力を増すこの時期に、色とりどりの衣装をまとった踊り子たちが、全身で自分を表現し、街いっぱいに情熱を放つ。その光景は、獅子座の火の気が、地上に舞い降りて踊っているかのようです。
暦のうえでも、天のうえでも、いまが一年で最も熱く燃える時。よさこいが盛夏に開かれ続けてきたことには、こうした天の巡りとの、確かな響き合いがあるのかもしれません。
むすびに──前へ、みなで
奇門遁甲は、華やぎと躍動、前へ流れる勢いと、息を合わせる和の気を映しました。西洋占星術は、太陽が最も熱く輝く季節に放たれる、情熱と表現の輝きを照らしました。鳴子の音とともに、みなで同じ方を向いて、前へ前へと踊り進んでいく。
それは、うつむく人を元気づけたいと願った、始まりの思いの、今も変わらぬかたちです。土佐の夏を焦がすその熱気が、観るすべての人の心にも、明るい元気を分けてくれますように。踊り子たちの、息ぴったりの舞に、心からの喝采を込めて。
各占術の詳しい成り立ちや読み方については、moco’s 星読み新聞の占術まなざし一覧にまとめています。あわせてご覧ください。
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※鑑定結果は伝統的な技法にもとづく読み物であり、未来を断定するものではありません。祭りの日程や会場は変更となる場合がありますので、おでかけの際は主催者の公式のご案内をご確認ください。真夏の開催ですので、観覧の際はどうか暑さ対策も忘れずに、水分をこまめにおとりくださいね。
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