この記事でわかること
- 梅花易数とは何か。数から卦を立てる、易占の一手法
- 卦の構成。八卦の組み合わせと変爻の仕組み
- いま、この瞬間を占う。梅花易数ならではの読み方
- 梅花易数でわかること。向いているご相談
- よくある誤解。梅花の花で占うわけではない
- moco流の読み方。実際の鑑定でどう使われているか
生年月日ではなく、いま思い浮かんだ数字から占う易。星読み新聞では、これまで人物や出来事の話題に梅花易数の視点を重ねてお届けしてきました。ここでは時事ネタを離れ、梅花易数という占術がどのような仕組みで成り立っているのか、その基礎を体系的にご紹介します。
梅花易数とは何か。数から卦を立てる、易占の一手法
梅花易数は、古代中国の書物「易経」に記された八卦の考え方をもとに、数字から卦を導き出して物事を占う易占の一手法です。北宋時代の学者・邵雍が、庭先で梅の枝に雀が争う様子をふと目にし、その光景を数に置き換えて卦を立てたところ的中したという逸話が名前の由来と伝えられています。
易経そのものは生年月日を使わず、その時その場で得た数字や出来事から卦を導き、いまの状況や物事の兆しを読み解く占術として古くから親しまれてきました。梅花易数は、この易経の考え方を数字の計算という形で扱いやすく体系化したものだとされています。
卦の構成。八卦の組み合わせと変爻の仕組み
梅花易数の基本となるのが、天・沢・火・雷・風・水・山・地という八つの自然現象を表す「八卦」です。乾(天)・兌(沢)・離(火)・震(雷)・巽(風)・坎(水)・艮(山)・坤(地)にはそれぞれ1から8までの数字が割り当てられており、手元にある数字を8で割った余りから上の卦、続く数字を8で割った余りから下の卦を導き出します。
上下二つの卦を組み合わせると、六本の横線からなる一つの「卦」が完成します。さらに、使った数字の合計を6で割った余りから「変爻」と呼ばれる動く一本の線を割り出し、もとの卦と、その線が変化した後の卦とを見比べることで、物事の移り変わりを読み解いていきます。
たとえば、上の数から導いた数字が3、下の数から導いた数字が5だったとします。3は離(火)、5は巽(風)にあたるため、上卦は離、下卦は巽となり、六十四卦のひとつである「火風鼎」という卦が組み上がります。さらに、使った数字の合計(3と5を足した8)を6で割った余りである2から、下から二番目の爻が変爻として動くと割り出されます。
いま、この瞬間を占う。梅花易数ならではの読み方
梅花易数が他の占術と一線を画すのは、生まれ持った運勢ではなく、占いたいと思い立った「いま、この瞬間」の数字から卦を立てる点です。同じ人であっても、問いを立てるたびに異なる卦が現れ、そのときどきの物事の兆しを映し出します。さらに、目の前で聞こえた物音や、ふと目にした人や物の様子といった周囲の出来事を判断の手がかりに加える「外応」という観察の視点も、梅花易数ならではの特徴です。
梅花易数でわかること。向いているご相談
梅花易数は、生涯にわたる運勢よりも、いま気になっている一つの物事について、状況の兆しや今後の移り変わりを読み解くのに向いた占術です。時事の話題や出来事の成り行きを占うのに相性が良く、星読み新聞でも人物や出来事の話題に梅花易数の視点を重ねてお届けしてきました。
なお星読み新聞では、健康の診断や病気の治癒、経済的な助言、勝敗や人事の結果そのものを占うことは行っておりません。あくまで物事の兆しや傾向を読むための占術として梅花易数を用いています。
よくある誤解。梅花の花で占うわけではない
「梅花易数」という名前から、梅の花びらや枝を使って占うものだと誤解されることがありますが、実際には数字の計算によって易経の卦を立てる占術です。名前の由来となった梅の枝と雀の逸話はあくまで発祥のエピソードであり、占いの道具として梅の花そのものを使うわけではありません。
また、易占には硬貨を投げて卦を立てる「断易(六爻占い)」など、梅花易数とは異なる技法も存在します。同じ易経の八卦を土台にしていても、卦の立て方や読み解き方は流派によって異なるという点は、誠実にお伝えしておきたいポイントです。
さらに、変爻によって導かれる二つの卦は、単純にどちらが吉でどちらが凶と決めつけるものではありません。もとの卦が示す現在の状況と、変化した後の卦が示す先の展開とを見比べながら、物事の移り変わりとして読み解くのが梅花易数の奥深さです。
moco流の読み方。実際の鑑定でどう使われているか
星読み新聞では、人物や出来事の日付を数字に置き換え、そのときどきの物事の兆しを読み解く形で梅花易数の視点を取り入れてきました。生まれ持った資質を映す占術とはまた違い、いまの状況そのものに焦点を当てられるのが梅花易数の魅力だと感じています。
姓名鑑定や算命学のように生まれ持った資質を読む占術と組み合わせることで、「もともとの資質」と「いまの物事の兆し」という二つの角度から、人物や出来事の物語を立体的に読み解くこともできます。
生年月日という決まった情報だけでなく、記事を書いているそのときの数字からも卦を立てられるのが、梅花易数を時事の話題に取り入れる際の心強い点です。出来事が動いたタイミングそのものに焦点を当てられるからこそ、移り変わりの速い時事ネタとも相性良く付き合える占術だと感じています。

むすび。数字に映る、いまという瞬間の兆し
庭先で見た小さな出来事を、数に置き換えて読み解いた一つの逸話から生まれた占術。梅花易数は、いまこの瞬間の数字から卦を立て、物事の兆しと移り変わりを読み解く易占の一手法です。これから星読み新聞で梅花易数を用いた記事に出会ったときは、その卦がいまという瞬間の何を映しているのかにもぜひ想いを馳せてみてください。
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※本記事は梅花易数という占術の仕組みをご紹介する読み物であり、医学的・経済的な助言や、試合や人事などの結果を保証するものではありません。
#梅花易数 #易占 #占術 #占術ガイド #moco の星読み新聞
moco’s 星読み新聞
いまという瞬間の兆しを、
moco が丁寧に読み解きます
横浜中華街の占い師moco による個人鑑定。
梅花易数、四柱推命ほか22種の占術で人生を紐解きます。
著者:moco
梅の枝に雀が争う様子から卦を立てたという邵雍の逸話が、わたしはとても好きです。生年月日ではなく、いまこの瞬間に浮かんだ数字から占うという梅花易数の発想には、日々のささやかな出来事にも意味が宿るという易経の思想がよく表れています。外応という、周りの景色まで手がかりにする観察の視点も、この占術ならではの奥行きだと感じています。特別な準備がなくても、いま感じたことをそのまま占いに変えられる身近さが、この占術の魅力だと感じ、日々のご相談の中でも大切に用いております。
この動画では、梅花易数の基本的な考え方や八卦と数字の関係をわかりやすく紹介しています。梅花易数に興味をお持ちの方は、まずこちらの短い動画で全体像をつかんでみてください。


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