壱 ─ 1927年(昭和2年)開業|山下公園前
ホテルニューグランド Hotel New Grand
震災の焦土から立ち上がった横浜復興の象徴。マッカーサーが宿り、ドリアとナポリタンが生まれた、日本クラシックホテルの殿堂。
由緒 ── 市民の祈りが建てたホテル
1923年の関東大震災で壊滅した横浜。その復興のシンボルとして、市民・財界・市が力を合わせ、1927年(昭和2年)12月1日に開業したのがホテルニューグランドです。設計は銀座・和光などを手がけた渡辺仁。山下公園を正面に望む本館は、横浜市認定歴史的建造物・経済産業省の近代化産業遺産に数えられ、2階「ザ・ロビー」へと昇る大階段と青い絨毯は、開業当時のまま今も宿泊客を迎えます。
歴史 ── 偉人たちの定宿
連合国軍最高司令官マッカーサー元帥は1945年8月、厚木に降り立ったその足でこのホテルに投宿しました。元帥が過ごした315号室は「マッカーザーズスイート」として現存し、今も宿泊できます。チャップリン、ベーブ・ルースら世界の賓客が泊まり、作家・大佛次郎は長くこのホテルを執筆の場としました。初代総料理長サリー・ワイルの厨房からはシーフードドリア、スパゲッティナポリタン、プリン・ア・ラ・モードという「ホテル発祥の洋食」が生まれ、いずれもコーヒーハウス「ザ・カフェ」で味わえます。
サービスと滞在 ── 欧州の香りをいまに
客室は、歴史の気配をまとう本館と、1991年に加わった港側のタワー館の二棟・約240室。タワー館の客室からは山下公園越しに氷川丸と横浜港を一望します。夕暮れには英国風の名バー「シーガーディアンⅡ」で一杯を。華美ではなく、折り目正しく温かい接客は「横浜スタンダード」と呼ばれ、クラシックホテルの作法を今に伝えています。
- 所在地
- 横浜市中区山下町10
- 開業
- 1927年12月1日
- 客室数
- 約240室(本館・タワー館)
- アクセス
- みなとみらい線 元町・中華街駅 徒歩約1分
- チェックイン
- 15:00/アウト 11:00
- こんな滞在に
- クラシックホテル巡り・歴史散歩・記念日