西洋占星術とは?誕生日でわかる、あなたの太陽星座|moco’s 星読み新聞

西洋占星術とは何かを紹介する記事のアイキャッチ画像。十二星座とホロスコープの仕組みを表す星空の背景イラスト moco鑑定録

この記事でわかること

  • 西洋占星術の成り立ち。バビロニアからユングまで
  • 太陽星座の出し方と、そこで止まらないこと
  • 十二のサインが示す気質
  • ホロスコープという一枚の地図
  • 月星座とアセンダント。三つ揃って像を結ぶ
  • 西洋占星術が応えやすいご相談
  • 星座占いと西洋占星術は何が違うのか
  • 鑑定で、星のどこから見ているか
  • 実例で読む。同じ牡羊座が二人いたら
  • ホロスコープを読み始める方へ

牡羊座、獅子座、蟹座。誕生日を伝えると自然に返ってくる、あの星座のことばです。星読み新聞ではこれまで、季節の話題や出来事に星座の視点を重ねてきました。ここでは時事ネタを離れ、西洋占星術がどのような仕組みで成り立っているのか、その基礎を体系的にご紹介します。


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西洋占星術の成り立ち。バビロニアからユングまで

西洋占星術のルーツは、紀元前のメソポタミア、バビロニアの天体観測にさかのぼるとされています。星の動きを国家の吉凶と結びつけていた占星術は、その後古代エジプトやギリシャに伝わり、個人の生まれた瞬間の星の配置を読むという、現在に近い形へと発展していきました。

中世にはイスラム圏の学者たちが天文学とともに占星術を精緻化し、それがヨーロッパへ逆輸入される形で広まりました。近代に入ると、心理学者のカール・ユングが自身の理論と占星術の象徴体系を重ね合わせて論じたこともあり、性格や心理の傾向を読み解く心理占星術という潮流も生まれています。星読み新聞で扱う西洋占星術も、この心理的な側面を大切にしています。

日本には西洋占星術が明治以降に紹介され、雑誌などで親しまれてきた十二星座占いという形で広く定着しました。今では誕生日を聞けば星座が思い浮かぶほど、日常に溶け込んだ存在になっています。

興味深いのは、東洋の四柱推命や九星気学が生まれた年月日という数値を出発点にするのに対し、西洋占星術は生まれた瞬間の天球という空間的な広がりを出発点にする点です。同じ生年月日を扱いながらも、数字の組み合わせで読み解く東洋の視点と、星の配置図で読み解く西洋の視点は、まったく異なる発想から生まれた知恵だといえます。


太陽星座の出し方と、そこで止まらないこと

最も親しまれている太陽星座は、生まれた日が黄道十二宮のどの範囲にあたるかで決まります。黄道とは、地球から見て太陽が一年かけて通る天球上の道のことで、この道を十二の区分に分けたものが牡羊座から魚座までの十二星座です。誕生日がどの区分に入るかで、太陽星座が定まります。

たとえば1985年3月10日生まれの場合、2月19日から3月20日ごろにあたる魚座の期間に入るため、太陽星座は魚座となります。星座の境界日はその年の太陽の運行によって前後一日程度動くことがあるため、境界日に近い生まれの方は正確な区分を占星術の資料で確認するとより安心です。

十二星座は牡羊座を起点として、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座という順に一年をひと巡りします。牡羊座から数えて何番目にあたるかという並び順にも意味があり、季節が春から始まり冬へと巡っていく流れと重ね合わせて捉えられてきました。


西洋占星術の十天体とそれぞれが受け持つ領域の図
西洋占星術で読む十の天体

十二のサインが示す気質

十二星座には、火・地・風・水という四つの元素と、活動・不動・柔軟という三つの性質が割り当てられています。たとえば牡羊座は火の元素と活動の性質を持ち、物事を切り開く行動力を象徴します。蟹座は水の元素と活動の性質を持ち、身近な人を守り育む力を象徴するとされています。

天秤座は風の元素と不動の性質を持ち、調和とバランスを重んじる感性を象徴し、山羊座は地の元素と活動の性質を持ち、着実に物事を積み上げる忍耐強さを象徴するとされます。四つの元素と三つの性質の組み合わせによって、十二星座それぞれに固有の個性が与えられているのが西洋占星術の特徴です。

同じ元素を持つ星座同士は似た気質を共有し、同じ性質を持つ星座同士は似た行動のリズムを共有するとされ、この二重の分類が星座同士の相性を読み解く手がかりにもなっています。


ホロスコープという一枚の地図

西洋占星術が奥深いのは、太陽星座はあくまで入り口にすぎないという点です。本格的な鑑定では、生まれた瞬間の天球上における太陽・月・水星・金星・火星をはじめとする十天体すべての位置と、十二のハウスと呼ばれる領域との関係を読み解くホロスコープ全体を用います。月は感情の動き、水星はものの考え方、金星は好みや価値観、火星は行動力というように、天体ごとに象徴する領域が異なります。

ホロスコープを正確に算出するには、生年月日に加えて生まれた時刻と場所の情報が欠かせません。特にアセンダントと呼ばれる、生まれた瞬間に東の地平線から昇っていた星座は、その人の第一印象や外に見せる顔を象徴するとされ、太陽星座とはまた違った角度からその人らしさを映し出します。


十天体。ホロスコープに配置される星々

太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星。この十の天体が、ホロスコープ上のどこに置かれているかを読みます。太陽は意志や目的、月は感情や無意識、水星は思考と言葉、金星は好みや関係、火星は行動力。ここまでの五つは動きが速く、個人の性質に直接あらわれやすい天体です。

木星と土星は、社会との関わり方を示します。天王星から冥王星までの三つは動きが非常に遅く、同じ配置が何年も続くため、個人というより世代の傾向を示すものとして扱われます。

十二サイン。天体がどんな色を帯びるか

牡羊座から魚座までの十二のサインは、天体が置かれた場所の性質です。同じ金星でも、牡牛座にあるか蠍座にあるかで、好みの表れ方が変わります。サインは天体そのものではなく、天体に掛かるフィルターのようなものと捉えるとわかりやすくなります。

十二ハウス。それが人生のどの場面で働くか

ハウスは、ホロスコープを十二に区切った領域で、天体の働きがどの場面であらわれるかを示します。第一ハウスは自分自身、第四ハウスは家庭や基盤、第七ハウスは一対一の関係、第十ハウスは社会的な立場。ハウスを出すには出生時刻が必要です。

天体が何を、サインがどのように、ハウスがどこで。この三つが揃って、はじめて具体的な像になります。

アスペクト。天体どうしが結ぶ角度

ホロスコープ上で天体どうしが作る角度を、アスペクトと呼びます。〇度の合、九十度のスクエア、百二十度のトライン、百八十度のオポジション。角度によって、二つの天体が協力しあうのか、緊張を生むのかが変わります。

緊張を生むアスペクトを悪いものと見る必要はありません。摩擦があるからこそ力が生まれるという読み方をします。スクエアが多い方は、葛藤を抱えやすい反面、その葛藤を推進力に変えてこられた方が少なくありません。


月星座とアセンダント。三つ揃って像を結ぶ

鑑定でよくお伝えするのは、太陽星座と月星座を並べて読むという見方です。

太陽は、人前での自分や、人生で向かっていく方向をあらわす、いわば主役の星です。いっぽう月は、ひとりになったときの素の自分や、安心したい気持ちをあらわします。この二つがよく似ている方は裏表が少なく、離れている方は外向きの顔と内側の気持ちに幅があります。どちらが良いということではなく、その幅こそがその方の奥行きです。太陽だけでなく月も並べると、占いはぐっと自分の実感に近づきます。

アセンダントは、生まれた瞬間に東の地平線に昇っていたサインです。第一ハウスの始まりでもあり、その方が外界に向けてまとう雰囲気や、初対面で伝わる印象にあたるとされます。出生時刻がわかる方だけが出せる要素で、四分ほど時刻がずれるとサインが変わることもあるため、できるだけ正確な時刻が望まれます。

太陽、月、アセンダント。この三つを並べると、同じ太陽星座の方でも像がはっきり分かれます。太陽が牡羊座でも、月が魚座なら内面は繊細で、アセンダントが山羊座なら外からは落ち着いて見える。星座占いで語られる牡羊座像と自分が違うと感じる方の多くは、この三点の組み合わせで説明がつきます。

星読み新聞で人物を扱うとき、出生時刻が公開されていない場合はアセンダントを読みません。太陽と月の二点にとどめ、わからないものはわからないまま扱うようにしています。


西洋占星術が応えやすいご相談

西洋占星術では、生まれ持った性格の傾向や、物事への向き合い方の癖を読み解くことができます。また、天体は日々動き続けているため、生まれたときの配置と現在の天体の配置を重ねることで、今どのような時期にあるのかという運気の流れを見ることもできます。星読み新聞では、季節の節目のニュースに星座の視点を重ねて読み解く記事を綴ってきました。

なお星読み新聞では、健康の診断や病気の治癒、経済的な助言、勝敗や人事の結果そのものを占うことは行っておりません。あくまで人柄や物事の傾向を読むための占術として西洋占星術を用いています。


西洋占星術の十二ハウスと領域の対応表
十二ハウスが受け持つ領域

星座占いと西洋占星術は何が違うのか

西洋占星術の十二星座と、干支に代表される東洋の十二支は、同じ十二という数字を扱うために混同されがちですが、まったく別の体系です。十二星座は太陽の通り道である黄道を基準にした西洋発祥の分類であるのに対し、干支は生まれた年を基準にした東アジア発祥の分類で、成り立ちも読み方も異なります。

また、西洋占星術は雑誌の星座占いのイメージから血液型性格診断のような単純な十二分類と思われがちですが、本来は生まれた瞬間の天球全体を読み解く精緻な体系です。太陽星座だけでその人のすべてを語ろうとせず、あくまで入り口として捉えていただくのが、西洋占星術と長く付き合うコツだといえます。

もうひとつ誤解されやすいのが、占星術というと運勢を断定する怖いものだと身構えてしまう方がいる点です。もともと心理占星術の潮流を汲む西洋占星術は、性格や心の傾向にそっと寄り添う視点を大切にしており、当たる当たらないという二択で楽しむものではなく、自分自身を見つめ直すための鏡として付き合うのが本来の楽しみ方だといえます。


鑑定で、星のどこから見ているか

星読み新聞では、季節の節目や海の異変といった出来事に、その時期の天体の巡りを重ねて読み解く記事を綴ってきました。太陰太陽暦をもとにした東洋の視点と、太陽の運行をもとにした西洋の視点を組み合わせることで、ひとつの出来事を複数の角度から立体的に読み解くことを大切にしています。

四柱推命が生年月日時をもとに緻密な命式を組み立てるのに対し、西洋占星術は天体という目に見える運行を象徴として扱います。夜空を見上げてその動きを思い描きやすいという親しみやすさも、西洋占星術が世界中で長く愛されてきた理由のひとつだといえます。

西洋占星術 太陽星座の出し方と、そこで止まらないことの見本。黄道十二宮のどの区分に誕生日が入るかを示す図解
西洋占星術 太陽星座の出し方と、そこで止まらないこと(見本)

実例で読む。同じ牡羊座が二人いたら

いまでは誰もが口にする誕生日の星座占いは、実はそれほど古いものではありません。1930年8月、イギリスのサンデー・エクスプレス紙で、占星術師ネイラーがマーガレット王女の誕生を占ったコラムが評判を呼び、そこから誕生日で読む太陽星座の占いが広まったとされています。

読み。太陽星座は、あなたが生まれた瞬間に、太陽が十二の星座のどこにあったかで決まります。たとえば太陽が牡羊座の領域にあるおよそ3月21日から4月19日ごろに生まれた方は、牡羊座となります。ただし星座と星座の境目にあたる日に生まれた方は、年によって一日ほど前後します。境目生まれの方は、生まれた年と時刻まで確かめると、どちらの星座かがはっきりします。

ここが西洋占星術ならではの奥行きです。太陽星座は入り口にすぎず、本来は月や水星、金星といった惑星の位置と、ハウスと呼ばれる領域を重ねたホロスコープ全体で読み解きます。

ですから、太陽星座ひとつであなたのすべてがわかるわけではありません。また占星術は、未来を決めつけるものでもありません。いまの自分を見つめ、選び取っていくための手がかりとしてお使いください。

ホロスコープを読み始める方へ

星座の境目に生まれました。どちらの星座ですか。

境目の日付は、年によって一日ほど前後します。生まれた年と、できれば時刻まで確かめると、太陽がどちらの星座にあったかがはっきりします。どちらとも言いにくい日の方は、両方の性質をあわせ持つと読むこともあります。

十三星座占いとは何ですか。

実際の天球上では、太陽の通り道に蛇遣い座を加えた十三の星座が並びます。十三星座占いはこれを用いる試みですが、西洋占星術は古くから十二に分けた区分を用いており、別々の考え方だとお受け取りください。

血液型占いとはどう違うのですか。

西洋占星術は、生まれた瞬間の天体の位置という暦と天文に基づく体系です。血液型による性格分けとは、拠って立つ仕組みがまったく異なります。

星座だけで相性はわかりますか。

太陽星座どうしの相性は、あくまで入り口の目安です。本来は双方のホロスコープを重ねて読みます。星座が合わないと出ても、それで縁が決まるわけではありません。関係を育てるのは、いつでもお互いの歩み寄りです。

出生時刻がわからないと読めませんか。

ハウスとアセンダントは出せませんが、太陽と月をはじめとする天体のサインは読めます。月だけは一日で移動するため、生まれた日によっては前後どちらのサインか確定しないことがあります。

十三番目の星座があると聞きましたが。

実際の天球には蛇遣い座がありますが、西洋占星術が用いるのは春分点を起点に黄道を十二等分したサインで、星座の実際の位置とは別の体系です。十二で読むことに矛盾はありません。

ホロスコープはどこで作れますか。

生年月日と出生時刻、出生地を入力すれば、無料の作成サイトで出せます。まずはご自身の太陽・月・アセンダントの三点がどのサインにあるかを確かめるところから始めてみてください。

むすび。夜空の巡りに重なる、あなたの物語

誕生日を伝えるだけで返ってくる、あの星座のことば。その奥には、太陽だけでなく月や星々が織りなす、もっと大きな天球の物語が広がっています。西洋占星術は、夜空を見上げるたびに自分自身と向き合うことができる、雄大な占術です。これから星読み新聞で西洋占星術を用いた記事に出会ったときは、ぜひご自身の太陽星座も思い出しながら、その先にあるホロスコープの世界にも想いを馳せてみてください。


西洋占星術の占術ガイドはこちら

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※本記事は西洋占星術という占術の仕組みをご紹介する読み物であり、医学的・経済的な助言や、試合や人事などの結果を保証するものではありません。

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著者:moco
牡羊座、獅子座、蟹座と、誕生日を伝えるだけで自然に返ってくる星座のことばには、遠い昔からの知恵が息づいていると感じます。バビロニアの天体観測から始まり、イスラム圏で精緻化され、ユングが心理学と重ね合わせたことで、性格や心の傾向を読み解く視点へと広がってきた歴史を思うと、星を見上げる人々の営みの長さに胸を打たれます。太陽星座だけでも、こんなにも豊かな物語が広がっていることに、いつも驚かされます。星読み新聞でも、この心理的な側面を大切にしながら、これからも丁寧にお伝えしていきたいと思っております。

西洋占星術の世界を動画でご紹介します

この動画では、西洋占星術の世界を映像で体感いただけます。古代バビロニアに始まる星の占術がたどった歴史、牡羊座から魚座まで12星座それぞれの性格と意味、太陽・月・水星など10天体が示すテーマ、そしてホロスコープという星の地図の読み方を、美しいビジュアルとともにご紹介しています。

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