立冬と一の酉が重なる2026年11月7日|花札占術と算命学で読む、かすの三枚と剪定の鋏|moco’s 星読み新聞

立冬と一の酉が重なる2026年11月7日を花札占術と算命学で読む moco's 星読み新聞 暦・天文面

この記事でわかること

  • 2026年の酉の市は二回、三の酉はありません
  • 花札占術の鑑定結果|藤のかす、菖蒲のかす、菖蒲のかす
  • 考察|冬の入口に、初夏の花を三枚
  • 算命学の鑑定結果|乙酉の日、泉中水
  • 考察|剪定される草花と、湧き続ける泉
  • 今日の処方箋

2026年11月7日は立冬です。国立天文台の暦では太陽が黄経225度に達する瞬間が17時52分で、この日から暦の上の冬が始まります。そして同じ11月7日は、十一月最初の酉の日、一の酉でもあります。浅草の鷲神社、新宿の花園神社、横浜の金刀比羅大鷲神社など各地で酉の市が立ち、熊手を求める人の列ができる日です。立冬と一の酉が同じ日に重なる、少し珍しい年の暦を、花札占術と算命学で読んでいきます。

恋の星読みハーモニー|7占術による恋愛クロス鑑定を完全無料にて 恋の星読みハーモニー|7占術による恋愛クロス鑑定を完全無料

2026年の酉の市は二回、三の酉はありません

酉の市の日取りは、十二支を日に割り当てた「日の干支」で決まります。2026年11月の酉の日は、7日の乙酉と、19日の丁酉の二回。次の酉の日は12月1日なので、今年は三の酉がありません。三の酉がある年は火事が多い、という江戸の言い伝えがありますが、2026年はその心配がいらない年ということになります。

横浜では、立冬の日の出が6時11分、日の入りが16時41分、空から薄明かりが消えるのが17時7分です。立冬の瞬間である17時52分は、その薄明が終わったあと。つまり今年の冬は、夜に始まります。熊手市の提灯に灯りがともるころ、暦のほうでも静かに季節の針が進む。そんな一日です。

この記事では、立冬と一の酉という「日」そのものを鑑定します。人物の運勢を占うのではなく、この日が持つ気の質を読み、冬の入口でどんな心持ちでいればよいかを考える読み物です。花札占術は当サイトのプログラムで実際に札を引き、算命学は11月7日の日柱から読みます。

花札占術の鑑定結果|藤のかす、菖蒲のかす、菖蒲のかす

花札は十二か月の花と鳥獣を描いた四十八枚の絵暦です。当サイトでは記事固有の言葉を種にしてプログラムで札を切り、三枚を引きます。今回の種は、立冬と一の酉の日付にmocoの名を添えたものです。引いた三枚は、いま、本題、ゆくえの順に、藤のかす、菖蒲のかす、菖蒲のかす、でした。

三枚とも「かす」です。光も短冊もたねもない、花だけの札。正直に申し上げて、派手さのかけらもない出目です。けれど私は、この三枚を見て、思わず微笑んでしまいました。冬の入口の日に、四月の藤と五月の菖蒲。春から初夏の花が三枚並んだのです。

かすの札は、花札占術では「飾りのない日常」「地道な積み重ね」を表します。藤は房を垂らして風に揺れる花で、しなやかさと、人と人をつなぐ縁の象徴。菖蒲は端午の節句の花で、邪気を払い、まっすぐに立つ葉から「勝負」「尚武」の語呂で武運の花ともされてきました。

花札三枚の出目、藤のかす・菖蒲のかす・菖蒲のかすと、2026年11月7日の日柱乙酉、納音泉中水を並べた図解
左:プログラムで実際に引いた三枚(いま・本題・ゆくえ)。右:11月7日の日柱乙酉と納音泉中水、二の酉の山下火。

考察|冬の入口に、初夏の花を三枚

酉の市の熊手は、来年の福をかき集めるための道具です。つまり一の酉は、いまの季節ではなく、半年先、一年先の実りを先取りして祈る日なのです。その日に引いた札が、いまの季節の菊や紅葉ではなく、藤と菖蒲、来年の春から初夏の花だったこと。私はここに、この日の気の質がそのまま現れていると感じました。

そして三枚ともかすである、ということ。熊手を買って、派手な福がすぐ舞い込むわけではありません。藤の房は一夜では伸びないし、菖蒲の葉は一日ではまっすぐにならない。冬のあいだに、見えないところで根を張る日々があって、初夏に花が咲きます。かすの三枚は、その地味な日々を肯定している札なのだと読みます。

本題とゆくえに同じ菖蒲が二枚出たことも見逃せません。同じ月の札が重なるのは、その花の意味が強まるしるし。邪気を払い、まっすぐ立つ。冬の入口で、余計なものを払って姿勢を正す。それが今年の立冬の本題であり、ゆくえでもある、と札は告げています。

算命学の鑑定結果|乙酉の日、泉中水

算命学は本来、人の生年月日から宿命を読む占術ですが、日そのものの干支を読むこともできます。2026年11月7日の日柱は乙酉。日干の乙は陰の木で、大樹の甲に対して、草花や蔓にたとえられます。日支の酉は陰の金。木と金の関係は金剋木、金が木を剋する、つまり刃物が草木を切る関係です。

六十干支を二つずつまとめて自然物の名を与えた納音では、乙酉は「泉中水」、泉の中の水にあたります。地中から静かに湧き、絶えることのない水です。二の酉の11月19日、丁酉の日の納音は「山下火」、山の麓の灯火。こちらは熊手市の提灯そのものの景色です。

考察|剪定される草花と、湧き続ける泉

金が木を剋する、と聞くと、よくない日のように響くかもしれません。けれど草花にとっての金の刃は、剪定の鋏でもあります。冬の入口に枝葉を整えておくから、春に花がつく。乙酉の日は、余分なものを切り落として来年に備える日、と読むのが算命学の素直な読み方です。これは花札の菖蒲が告げた「払って、まっすぐ立つ」と、同じことを別の言葉で言っています。

そして納音の泉中水。切られた草花の足もとで、泉は湧き続けています。冬のあいだ、地上の花は少なくても、地中の水は止まりません。酉の市で熊手を求める人の列、提灯の灯り、手締めの音。あれは冬の泉なのだと思います。目に見える実りが少ない季節に、人の営みが地中の水のように湧いている。その泉を枯らさないことが、来年の初夏の花につながります。

二の酉の山下火も、同じ物語の続きにあります。十一月の二度目の酉の日、暦はもう小雪の直前です。山の麓の灯火は、大きな炎ではなく、人が集まって守る小さな火。熊手市の提灯は、まさにその火です。

むすび|今年の冬は、夜に始まる

立冬の瞬間が日没のあとに来る年。一の酉と立冬が重なる年。三の酉のない年。2026年の11月7日は、暦の符合がいくつも静かに重なった日です。花札はかすの三枚で地味な日々を肯定し、算命学は剪定の鋏と湧き続ける泉を示しました。

もし今年、酉の市へ出かけるなら、大きな熊手でなくてかまいません。小さな熊手をひとつ、来年の藤と菖蒲のために。そして帰り道、17時52分を過ぎたころに空を見上げてみてください。薄明の消えた群青の空の下で、今年の冬が、音もなく始まっています。

今日の処方箋

  • 立冬の夕方、日の入りから立冬の瞬間までの一時間ほどを、灯りをつけずに過ごしてみる。季節の針が進む音に耳を澄ます時間です。
  • 部屋の中で、ひとつだけ「剪定」をする。使っていないものを一つ手放すと、乙酉の日の気と呼吸が合います。
  • 熊手は大きさより、手に持ったときの重さで選ぶ。来年の春に向けて、自分で持ち帰れる分だけの福を。
  • 二の酉の11月19日には、小さな灯りをひとつ。山下火の日は、人と火を囲むのに向いています。

あなたの冬の入口を、あなたの星で読む

日の干支が告げる「払って、まっすぐ立つ」。それをあなた自身の命式に重ねると、この冬に手放すものと、育てるものが見えてきます。
年末までの過ごし方、来年の準備のご相談は、個別鑑定でどうぞ。

個別鑑定のご案内はこちら

あわせて読みたい

moco

moco|横浜中華街の占術家・セラピスト

冬の入口は、派手でなくていいのです。地中の泉のように、静かに湧いているものを大切に。季節の変わり目のご相談はURANAI moco’s roomから、どうぞそっとお聞かせください。

著者:moco|占術家・セラピスト

※本記事は暦と占術の視点から「日」の気の質を読む読み物です。節気の時刻は国立天文台の暦要項に基づき、日の出・日の入りは横浜(みなとみらい)での天文計算値で、地形や天候により数分前後します。酉の市の開催は各神社の発表をご確認ください。

#立冬 #一の酉 #酉の市 #二の酉 #三の酉 #花札占術 #算命学 #乙酉 #泉中水 #熊手 #二十四節気 #暦 #横浜 #mocoの星読み新聞

酉の市の宵、空にはどんな形の月がかかるでしょうか。当日の月齢と月の出の時刻は月暦 The Lunar Almanacでお確かめください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました