中宮に座る年|ウルトラクイズ復活と櫻井翔

深い紺色の夜空に、九星気学の3×3の盤が浮かび、その中心(中宮)だけが金色に発光している。盤を取り巻くように地球一周の軌道が描かれ、欧州・アフリカ・ニューヨークの3点が金色に光る。記事タイトル「中宮に座る年」 芸能・文化面
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九星方位気学・算命学・奇門遁甲・ドミノ占いで読む

私は今回、二〇二六年の九星の年盤を広げて、しばらく指が止まりました。

盤のいちばん真ん中、中宮と呼ばれる場所に、櫻井翔さんの本命星が座っていたからです。

中宮とは、九つの宮の中心。すべての気が集まり、そして四方へ発信されていく場所です。その年、そこに座る星の持ち主は、注目の中心に立つとされます。

四万二千キロ。三大陸。千問以上。そんな途方もない旅の司会者に、彼が選ばれた年に、彼の星は盤の真ん中にいました。

今日は、五十年続いた伝説の番組の歴史と、一人の司会者の歩みを重ねながら、四つの占術で読み解いてまいります。

何が起きたのか

日本テレビは七月十八日、視聴者参加型の超大型番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を、番組誕生五十周年を記念して復活させると発表しました。放送は年末から二〇二七年の年始を予定しています。

そして、新たなMCに就任するのが、櫻井翔さん(44)です。

発表の演出も、番組らしいものでした。十八日午後七時一分、日本のタイムズスクエアとも称される渋谷スクランブル交差点の大型ビジョン計六面を、五分間にわたって完全にジャック。「ある発表まで六十秒」のカウントダウンがゼロを刻むと、番組MCの定番である青いジャケットを着た櫻井さんが、渋谷スクランブルスクエアの展望施設から生中継風のVTRで登場し、復活を宣言しました。

今回の規模は、これまでを超えています。ヨーロッパ、アフリカ、そしてアメリカへと続く三大陸横断ルート。全行程約四万二千キロ、千問以上。日本を旅立ち、世界の名所旧跡でクイズをクリアしながら、決勝の地ニューヨークを目指します。挑戦者の募集は同日から始まり、応募締切は八月二十三日、一次予選は九月十二日からです。

櫻井さんは、オファーを受けたときの気持ちをこう語っています。

「まず、めちゃくちゃ驚きました」

そして、地球一周規模へのスケールアップについては、こうです。

「なんでここまで広げたんだろう、と思いました。アメリカ横断というだけでもすごい響きじゃないですか。そこからさらに大陸を増やすのかと。ある意味ゾッとしましたし、興奮しましたね」

さらに、応募を迷っている方へのメッセージとして、こんな言葉を残しています。

「そうではない、人と人のスケール感というものを僕自身も体感したいと思っています」

ウルトラクイズという、五十年の歴史

占う前に、この番組が背負ってきたものを振り返らせてください。

一九七七年、ウルトラクイズは誕生しました。後楽園球場の〇×クイズから始まり、成田空港でのじゃんけん、機内ペーパークイズ、そしてアメリカ各地を転戦して、決勝の地ニューヨークへ。

「知力、体力、時の運」。この言葉を覚えている方は多いはずです。

出演者はタレントではありません。十八歳の大学生から六十代のシニアまで、会社を辞めてまで夢を追った人もいました。参加者は、のべ二十六万人以上。

そして、その制作規模。「世界で最も制作費のかかったクイズ番組」として、ギネス世界記録にも認定されています。

初代MCは福留功男アナウンサー、二代目は福澤朗アナウンサー。一九九八年の第十七回大会をもって、番組は幕を下ろしました。当時、それは「今世紀最後」と題されていました。

そこから、約三十年。

櫻井さんは、当時をこう振り返っています。

「当時はまだ子どもだったので、家族が見ているのを横で見ていたような印象でしたが、あの耳に残るテーマソングは覚えていますし、番組のオープニングも印象的だったので記憶に残っています」

そしてもう一つ、深い言葉があります。

「出演者がタレントではなく、一般参加の方たちなので、テレビの向こう側だけで完結しているというよりは、テレビの向こう側と視聴者側がすごくつながっている感覚があって、見ていてすごく楽しかったです」

家族の横で、この番組を見ていた子ども。その子が、四十四歳になって、三代目のMCとして同じ番組の前に立つ。

歴史とは、こういう形で人につながっていくのだと思います。

九星方位気学で読む|盤の真ん中に、彼はいる

さて、占いに入ります。冒頭で申し上げたことを、詳しくご説明します。

櫻井翔さんは一九八二年一月二十五日生まれ。九星気学では、立春を年の変わり目とするため、一月二十五日生まれは前年の一九八一年の星をとります。

計算すると、本命星は一白水星です。

一白水星は、九つの星のうち、ただ一つの水の星。八卦では「坎」に配されます。

一白水星が象徴するのは、水の性質そのものです。形を持たず、器に合わせて姿を変え、低いところへ流れ、そして途切れることなく巡り続ける。

そして一白の人の特質として言われるのが、交流と、つながりと、情報の流通です。水は、離れた場所と場所を、川となってつなぎます。

報道キャスターとして、二十年近く情報を伝え続けてきた人。ニュースという「流れ」を扱い続けてきた人。一白水星という星は、その仕事によく似合っています。

そして、ここからが本題です。

九星気学では、年ごとに九つの星が定位置を離れ、盤の上を移動します。二〇二六年の年盤は、一白水星が中宮に座る年です。

中宮とは、九つの宮の中心。すべての気が集まり、そこから四方へと放たれていく場所です。この年、一白水星の人は、注目の中心に立ち、大きな役割を担いやすいとされます。

同時に、中宮に座る年は「動きの年」ではなく「据わりの年」とも言われます。自ら走り回るのではなく、中心にどっしりと座り、全体を統べる年。

司会者とは、まさにそういう存在です。挑戦者たちが世界を駆け回る。その中心で、進行を統べ、全体を見渡し、場を保つ。走るのは挑戦者で、司会者は中心にいる。

中宮に座る年に、地球を巡る番組の中心に座る。

九星の盤は、驚くほど正確に、この人事を映していました。

(もう一つ、静かな符合があります。ウルトラクイズが誕生した一九七七年は、五黄土星の年でした。五黄は、九星の中でもっとも強大な力を持ち、破壊と再生を司る、まさに帝王の星です。あの途方もない番組が生まれた年にふさわしい星だと、私は思いました。)

算命学で読む|「戊」という、動かざる山

算命学に移ります。一九八二年一月二十五日の命式を出しました。

日柱は戊申。中心となる日干は、戊(つちのえ)です。

戊とは、陽の土。畑の土ではありません。山です。それも、大きく高い山。

戊の人の本質は、動かないことにあります。山は、風が吹いても、雨が降っても、そこを動きません。どっしりと構え、周囲の変化に一喜一憂せず、来る者を受け止める。

そして山は、目印になります。旅人は、山を見て自分の位置を知ります。動かないからこそ、基準になれるのです。

四万二千キロを旅する番組において、司会者に求められる資質は何でしょうか。

挑戦者たちは、興奮し、涙し、歓喜し、絶望します。感情の振れ幅は、極限まで大きくなる。そのすべてを受け止めながら、番組の軸をぶらさない人が要ります。

動かざる山。

戊の日干は、まさにその役割のためにあるような星です。九星の一白水星が「流れとつながり」を示し、算命学の戊が「動かない軸」を示す。流れる水と、動かぬ山。この二つを併せ持っているところに、櫻井翔という人の面白さがあります。

そしてもう一つ。年柱と月柱に、辛(かのと)が二つ並んでいます。辛は、陰の金。それも、原石ではなく、磨きあげられた宝石や、精密な刃物を意味します。

繊細さ、鋭さ、そして完璧を求める気質。原稿を読み、言葉を選び、情報を精密に扱う仕事に、辛の金はよく現れます。

山のような不動の軸を、宝石のような精密さで支える。

報道の現場に二十年立ち続けてきた人の命式として、これ以上腑に落ちる配合もありません。

奇門遁甲で読む|開門を抜けて、生門へ

奇門遁甲を用います。今回は、番組のルートそのものを方位で読むという趣向です。

奇門遁甲には八つの門があり、向かう方位によって、その旅の質が決まるとされます。

まず、日本からニューヨークへの大圏方位を計算しました。およそ二十五度。これは艮宮(東北)、生門にあたります。

生門は、始まり、成長、そして育成を司る門です。八門の中でも、もっとも吉とされる門の一つ。新しいことを始めるのに、これ以上ふさわしい門はありません。

三十年ぶりの復活という、まさに「再びの始まり」に向かう道が、生門を指している。これは、良い符合だと思います。

そして、実際のルートも見てみましょう。

日本からヨーロッパへ向かう方位は、およそ三百二十四度。乾宮(西北)、開門です。

開門は、道を切り開き、新しい局面を始める門。閉ざされたものをこじ開け、可能性を通す門です。三十年閉ざされていた番組の扉を開く旅が、開門から始まる。

ヨーロッパからアフリカへ向かう方位は、およそ百四十七度。巽宮(東南)、杜門にあたります。

杜門は、閉じる門、隠す門です。困難や試練を示すこともあります。番組初上陸となるアフリカ大陸が、この門に位置していることには、静かな示唆を感じます。未知の地であり、おそらくもっとも過酷な区間になるでしょう。

そしてアフリカからニューヨークへ、再び乾宮、開門。

開門から始まり、杜門の試練を抜けて、開門で決勝の地へ。そして全体としては、生門を指している。

閉ざされた扉を開き、試練をくぐり、再び扉を開いて、成長の地へたどり着く。

ウルトラクイズという番組の構造そのものが、この門の並びに描かれているように、私には見えました。

ドミノ占いで読む|三枚が語る、五十年

最後に、ドミノ占いです。二十八枚の骨牌から三枚を引き、過去・現在・これからに置きました。

過去(一九七七年から一九九八年のウルトラクイズ)……骨牌[4|2]

[4|2]の意味は、「注意深さが必要。変転」です。

変転。移り変わり。

ウルトラクイズの歴史そのものが、変転の連続でした。第一回から十七回まで、ルールも、ルートも、演出も、変わり続けました。そして最後には、番組そのものが幕を下ろしました。

華やかな祝祭のカードではなく、変転のカードが過去に出たことを、私はむしろ誠実だと感じました。あの番組は、ただ楽しいだけの番組ではなかったのです。人生を賭けた人がいて、涙があり、そして終わりもあった。

現在(櫻井翔さんのMC就任)……骨牌[3|1]

[3|1]の意味は、「驚きの知らせ」です。

……お気づきでしょうか。

櫻井さんがオファーを受けたときの第一声は、こうでした。

「まず、めちゃくちゃ驚きました」

そして、渋谷の街を五分間ジャックして行われた、あの復活宣言。街ゆく人々にとって、あれはまさしく「驚きの知らせ」そのものでした。

現在の位置に、これ以上正確な牌が出ることがあるでしょうか。私は結果を見て、思わず声を上げてしまいました。

これから(三大陸四万二千キロの旅)……骨牌[1|1]

[1|1]の意味は、「結束、調和」です。

一と一。二つの同じ数が並ぶ、この牌。

そして櫻井さんが語った言葉を、もう一度ご覧ください。

「人と人のスケール感というものを僕自身も体感したい」

人と、人。一と、一。

四万二千キロという途方もない距離。三大陸という壮大な舞台。けれど彼が体感したいと言ったのは、地理のスケールではなく、人と人のスケールでした。

そして番組の未来に出た牌が、結束と調和を意味する[1|1]。

「テレビの向こう側と視聴者側がすごくつながっている感覚があった」。子どもの頃の彼が感じていたその感覚は、まさに一と一が並ぶ牌の意味そのものです。

過去は変転、現在は驚きの知らせ、そしてこれからは結束。三枚は、この番組の五十年を、静かに要約していました。

まとめ

四つの占術は、それぞれの言葉で、同じことを語っていました。

九星方位気学は、彼の星が二〇二六年、盤の中宮に座っていると示しました。走り回るのではなく、中心に据わって全体を統べる年です。算命学は、彼の日干が「動かざる山」であり、それを「宝石の精密さ」が支えていると教えました。奇門遁甲は、旅路が開門から始まり、試練の杜門を抜け、成長の生門へ向かうと描きました。そしてドミノは、変転の過去から、驚きの現在を経て、結束の未来へと至る道を並べました。

家族の横で、テレビを見ていた子どもがいました。

その子は、テレビの向こう側と、こちら側がつながっている感覚に、心を躍らせていました。

四十年近い時が流れ、その子は今、テレビの向こう側の、いちばん真ん中に立とうとしています。中宮という、すべての気が集まる場所に。

けれど彼が見ているのは、たぶん、あの頃と同じものです。

テレビの向こうと、こちら側。人と、人。

四万二千キロを旅する番組が、最後に測ろうとしているのは、地球の大きさではないのかもしれません。

「知力、体力、時の運」。

そして、人と人のスケール感。

年末年始、その旅が始まります。

今回使用した占術について

九星方位気学(きゅうせいほういきがく)は、一白水星から九紫火星までの九つの星と、八つの方位(宮)を組み合わせて運勢と方位の吉凶を読む占術です。星は年ごとに盤の上を移動し、盤の中心である「中宮」に座る年は、注目を集め、全体を統べる立場になりやすいとされます。年の変わり目は立春です。

算命学(さんめいがく)は、生年月日を干支に置き換え、陰陽五行の関係から人物の本質を読む中国由来の占術です。中心となる「日干」を軸に性質を判じます。戊は「山」を、辛は「磨かれた宝石や刃物」を象徴します。

奇門遁甲(きもんとんこう)は、方位と時刻から吉凶を判じる中国の占術です。八つの方位に「八門」(開門・休門・生門・傷門・杜門・景門・死門・驚門)を配し、その門の性質から行為や旅の質を読み取ります。

ドミノ占い(どみのうらない)は、二十八枚の骨牌(ダブルシックス)を用いる占いです。ヨーロッパを中心に伝わり、それぞれの目の組み合わせに固有の意味が割り当てられています。伝統的には、一度に引くのは三枚までとされています。

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