四柱推命・九星方位気学・西洋占星術・ドミノ占いで読む
私は今回、この報せを聞いたとき、まず「三百三十九」という数字をしばらく眺めていました。
三百三十九曲。シングル五十四作品。アルバム二十作品。
一九七九年に世に出た少年が、四十六年かけて積み上げてきたものが、この数字です。そしてそのすべてが、七月十九日、彼の六十二歳の誕生日から、順次配信されることになりました。
誕生日に、自分の全曲を解き放つ。
この選択がどれほど理にかなっているかを、四つの占術で、ゆっくりと確かめてまいります。
何が起きたのか
俳優・歌手の近藤真彦さん(61)のオリジナル作品、全三百三十九曲が、主要音楽配信サービスにてサブスクリプションおよびダウンロード配信を順次開始することが発表されました。
開始日は、七月十九日。近藤さん自身の誕生日です。この日、彼は六十二歳になります。
この情報は、本日七月十四日、大阪・オリックス劇場で開催された『MASAHIKO KONDO Birthday Live 2026』の公演中、MCにおいて、本人の口からサプライズで発表されました。
配信されるのは、シングル五十四作品、アルバム二十作品。「スニーカーぶる〜す」も、「ギンギラギンにさりげなく」も、「愚か者」も、この中に含まれます。
そしてもうひとつ、見逃せない事実があります。この楽曲群を書いたのは、筒美京平、伊集院静、松本隆、山下達郎といった顔ぶれです。
つまり今回解禁されるのは、一人の歌手の作品集であると同時に、日本のポップスがもっとも豊かだった時代の、分厚い地層そのものなのです。
一九七九年十月、『3年B組金八先生』の教室に、星野清という名の生徒が現れました。翌一九八〇年十二月、デビュー曲「スニーカーぶる〜す」が発売されます。
あれから、四十六年です。
四柱推命で読む|「己」という、蓄える土
近藤真彦さん、一九六四年七月十九日生まれ。出生時刻は公表されていませんので、年・月・日の三柱で読みます。この点は正直にお断りしておきます。
年柱は甲辰。月柱は辛未。そして日柱は、己巳(つちのと・み)。
中心となる日干は、己です。
己とは、陰の土。山ではありません。荒野でもありません。己の土とは、田畑の土です。耕され、種を受け入れ、水を蓄え、じっと養分を溜め込んでいく土。
己土の本質は、育てることと、蓄えることにあります。
そして十干の「己」という字は、「紀」に通じます。すじ道をつけること。糸を巻き取ること。すなわち、記録すること。
蓄え、育て、記録する土。
……三百三十九曲というのは、そういうものではないでしょうか。
四十六年かけて、一枚ずつ、一曲ずつ、田に積んできた。そしていま、その畑をまるごと開こうとしている。
三つの「己」の日
ここで、もう少し踏み込ませてください。
日柱の干支を、三つの日付について出してみました。
彼が生まれた日、一九六四年七月十九日は、己巳の日です。 デビュー曲「スニーカーぶる〜す」が発売された一九八〇年十二月十二日は、己未の日でした。 そして今回、サブスク解禁を本人が発表した本日、二〇二六年七月十四日は、己丑の日です。
三つとも、日干が「己」でした。
正直に申し上げれば、己の日は十日に一度めぐってきます。三つ重なる確率は百分の一。奇跡と呼ぶには、いささか大げさな数字です。
けれど、それでもです。
生まれた日と、はじめて世に出た日と、すべてを解き放つと宣言した日。この三つが、同じ「蓄えて記録する土」の日に並んでいる。
私はこの計算結果を出したあと、しばらく画面を見つめていました。
そして、解禁日
配信が始まる二〇二六年七月十九日は、甲午の日です。
甲は、陽の木。天へ伸びる大樹。午は、火。
木は火を生みます。木生火。この日は、木がさかんに火を燃え上がらせる日にあたります。
なぜそれが重要なのか。それは、次の章でご説明します。
九星方位気学で読む|光の星が、風の宮に入る年
一九六四年生まれの本命星は、九紫火星です。
九紫火星。九つの星のうち、ただひとつの火の星。
九紫が司るのは、光であり、華やかさであり、名誉であり、芸術と芸能です。そして九紫は八卦において「離」に配されます。離とは、明るみに出すこと。隠れていたものを、光の下に引き出すこと。
四十六年分の楽曲が明るみに出る、という今回の出来事に、これ以上ふさわしい星があるでしょうか。
(先ほど、解禁日が「木が火を生む日」だと申し上げました。火の星を持つ人が、火を燃え立たせる日に、火の性質の出来事を起こす。理に、かなっているのです。)
二〇二六年、九紫はどこにいるか
さて、ここからが本題です。
九星気学では、年ごとに九つの星が定位置を離れ、盤の上を移動します。二〇二六年の年盤は、一白水星が中宮に座る年です。
このとき、九紫火星がどこに回座するかを計算しました。
答えは、巽宮。東南です。
巽とは、風です。
そして巽宮が象徴するのは、遠方であり、通信であり、評判の伝播であり、そして「信用」です。巽の風は、遠くまで運びます。ここに座した星は、その光を遠方へと届けられる、とされます。
さらに巽には、「整う」という意味があります。散らばっていたものに、すじ道が通る、という意味です。
光の星が、風の宮に入る年に、三百三十九曲が世界へ配信される。
サブスクリプションとは、まさに風です。国境も、レコード店も、CD棚も飛び越えて、音を遠くへ運んでいく風です。
盤の上で、彼の星は、いま風の座にいます。
西洋占星術で読む|記憶の星座に生まれた人が、原点に戻る日
七月十九日生まれ。太陽星座は、蟹座です。それも、蟹座の終盤にあたります。
蟹座を支配するのは、月です。
そして蟹座が司るのは、記憶であり、過去であり、郷愁であり、守り育てることであり、そして「帰る場所」です。
十二星座の中で、蟹座ほど過去を大切に抱きしめる星座はありません。捨てられない。忘れられない。だからこそ、蓄積する。
四十六年分のアーカイブを解き放つ人が、記憶の星座に生まれている。
しかも彼の太陽は、蟹座の終盤に位置しています。その先に控えているのは、獅子座です。獅子座が司るのは、舞台であり、自己表現であり、スターであることそのもの。
記憶の星座から、舞台の星座へ。その境目に、彼は生まれました。
ソーラーリターンという日
そして、今回もっとも私の心を掴んだのは、日付の選び方でした。
解禁日は、七月十九日。彼の誕生日です。
西洋占星術において、誕生日とは何か。それは、太陽が一年かけて黄道を一周し、生まれたときとまったく同じ位置に戻ってくる日のことです。これをソーラーリターン、太陽回帰と呼びます。
原点への帰還であり、同時に、新しい一年の起点です。
四十六年分の記憶を、記憶の星座に生まれた人が、太陽が原点に戻る日に、解き放つ。
もし彼のスタッフがこの日付を選んだのだとしたら、その方は相当な占星術の使い手か、あるいは、理屈を超えて正解を掴む人です。
ドミノ占いで読む|三枚の目が、指し示したもの
最後に、ドミノ占いを用います。
二十八枚の骨牌から、三枚を引きました。過去、現在、これから、という三つの位置に置きます。
過去(三百三十九曲が眠っていた時間)……骨牌[3|1]
[3|1]の意味は、「驚きの知らせ」です。
四十六年前、テレビの教室に、見たこともない顔の少年が突然現れました。翌年、デビュー曲がいきなりオリコンの一位を獲りました。
あれこそが、まさしく「驚きの知らせ」だったのです。
過去の位置にこの牌が出たことを、私は素直に受け取ろうと思います。彼のキャリアは、驚きの知らせとして始まったのだ、と。
現在(解禁という選択)……骨牌[6|2]
[6|2]の意味は、「誠実さが実を結ぶ」です。
六は、ドミノの最大の目です。そこに二が添えられる。
派手な意味ではありません。棚ぼたの幸運でもありません。ただ、真面目に続けてきた者に、その分だけの実りが来る、という牌です。
四十六年、歌い続けたことに対する牌が、これでした。
これから(配信のその先)……骨牌[4|3]
[4|3]の意味は、「家庭の安定」。すなわち、帰る場所が定まることです。
正直に申し上げて、この牌が出たとき、私は少しだけ首をかしげました。サブスク解禁の未来に「家庭」とは、どういうことだろうか、と。
けれど、考えているうちに、腑に落ちたのです。
三百三十九曲は、これまで、どこにいたのでしょうか。
古いレコードの溝の中に。誰かの家のCD棚の奥に。カセットテープに。中古盤屋の段ボールの中に。そして、覚えている人の記憶の中だけに。
四十六年間、それらはずっと、ばらばらに散らばっていました。
サブスクリプションとは、それらが一箇所に集まることです。三百三十九曲が、ようやく、一つの家に帰る。
[4|3]が指していたのは、そういうことだったのではないでしょうか。
そして、三枚の目を足すと
最後に、ひとつだけ。
引いた三枚の目を、すべて足してみました。
3+1=4。6+2=8。4+3=7。
4+8+7 = 19。
配信開始日は、七月十九日です。
まとめ
四つの占術は、それぞれ違う道を通って、同じ場所へ辿り着きました。
四柱推命は、彼が「蓄えて記録する土」の人だと言いました。九星気学は、光の星が今年、風の宮にいると告げました。西洋占星術は、記憶の星座に生まれた人が、原点に戻る日を選んだと示しました。そしてドミノは、三百三十九曲が帰る家を得る、と語りました。
蓄える。記録する。そして、風に乗せて、遠くへ運ぶ。
これは、一人の歌手が自分の過去を売り出すという話ではありません。四十六年ぶんの日本のポップスが、まるごと風に乗るという話です。筒美京平の旋律も、松本隆の言葉も、山下達郎の音も、その風の中に含まれています。
七月十九日。太陽が原点に戻る日に、畑が開かれます。
もう探さなくていい。もう、覚えていなくてもいい。
三百三十九曲が、家に帰ってきます。
今回使用した占術について
四柱推命(しちゅうすいめい)は、生年月日時を年・月・日・時の四つの柱(干支)に置き換え、陰陽五行の関係から運命を読む中国由来の占術です。中心となるのは日柱の天干(日干)です。今回は出生時刻が非公表のため、年・月・日の三柱のみで読みました。
九星方位気学(きゅうせいほういきがく)は、一白水星から九紫火星までの九つの星と、八つの方位(宮)を組み合わせて運勢と方位の吉凶を読む占術です。星は年ごとに盤の上を移動するため、同じ本命星でも年によって座る宮が変わります。
西洋占星術(せいようせんせいじゅつ)は、天体の配置から人と時の質を読む占術です。誕生日は、太陽が出生時と同じ黄経に戻る日にあたり、これを「ソーラーリターン(太陽回帰)」と呼びます。
ドミノ占い(どみのうらない)は、二十八枚の骨牌(ダブルシックス)を用いる占いです。ヨーロッパを中心に伝わり、それぞれの目の組み合わせに固有の意味が割り当てられています。伝統的には、一度に引くのは三枚までとされています。
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あなたの畑にも、蓄えたものがあります
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