2026年、世界が息を飲みました。
2月28日、米国とイスラエルがイランへの大規模攻撃を開始。革命防衛隊に6000人を超える死者が出て、世界のエネルギーの要衝であるホルムズ海峡は封鎖の危機に陥りました。そして6月17日、トランプ米大統領とイランのペゼシュキアン大統領が停戦覚書に署名。長い戦火に、ひとまずの幕が下りました。
わたしはこの流れを見ながら、ひとつのことを思い続けていました。2026年は丙午(ひのえうま)年。五行でいえば、火のエネルギーが極まる年。そして争いの舞台となったのは、ホルムズ海峡という「水の回廊」でした。
火と水が、地球の上でぶつかった年。それは偶然ではなく、星が描いたひとつの物語なのかもしれません。
【まず知っておきたい 2026年イラン×米国の流れ】
この衝突は、長い緊張の末に起きたものです。
2025年末、イランでは経済危機と物価高騰を背景に大規模な反体制デモが起きていました。米国はイランに対し、ウラン濃縮の永久停止、弾道ミサイル計画の制限、ハマスやヒズボラへの支援停止という三つの要求を突きつけていました。交渉は決裂し、2026年2月28日、米国とイスラエルによる軍事作戦が始まります。
その後、イランは6月11日にホルムズ海峡の完全封鎖を宣言。同海峡を通航しようとする船舶への攻撃を開始しました。世界の石油輸送の約20%が通るこの海峡の封鎖は、日本を含む世界経済への直撃を意味します。ガソリン価格、電気料金、食品価格への連鎖的な影響が懸念されました。
6月15日、米・イラン双方が停戦覚書への合意を発表。6月17日に両国首脳が署名し、6月19日にジュネーブで正式な締結式が行われました。覚書の骨子は「60日間の戦闘終結」「30日以内のホルムズ海峡再開」「核問題は次の60日間の協議へ」というものです。
核問題は先送りされ、6月20日にはイランが再びホルムズ封鎖を示唆するなど、先行きはまだ不透明です。しかしひとまず、火は静まりました。
【占術で読む 丙午の炎と海峡の水】
■ 易経 澤火革(第49卦)「世界が鋳直される」
易経の第49卦、澤火革(たくかかく)は「革命・変革・古いものが火に燃やされ、新しい秩序が生まれる」卦です。
「革」という字は、なめし皮を意味します。生の獣皮が火で炙られ、鞣されて、はじめて使えるものになる。痛みを伴う変容の中で、より強く、より本物のものが生まれるというイメージです。
2026年の米・イラン衝突は、まさにこの卦の示す世界そのものです。1979年のイラン革命以来、40年以上続いた米・イランの対立という「古い皮」が、戦火によって炙られ、形を変えようとしている。停戦覚書という新しい枠組みが生まれようとしている。
ただし澤火革が告げることは、変革は必ず混乱を伴うということでもあります。6月20日にイランが再び緊張を高めたように、鋳直しの過程はまだ終わっていません。
■ 五行思想 火と水の相克が示す「秩序の溶け直し」
五行では「火(か)」と「水(すい)」は相克の関係にあります。水は火を消し、火は水を蒸発させる。互いに相手を変容させながら、新しいバランスを生み出す。
2026年は丙午(ひのえうま)年。丙も午も「火」の気を持ちます。火のエネルギーが天地に満ちる年に、火の文明とも呼ばれるペルシャ(イラン)に戦火が生まれた。そしてその舞台が「水の回廊」であるホルムズ海峡だったことは、五行の相克そのものを地政学が演じたように見えます。
五行の智慧でいえば、火と水がぶつかるとき、そこには必ず霧(水蒸気)が生まれます。霧は視界を遮りますが、やがて晴れる。今の世界は、その霧の中にあります。停戦という「霧の中の停止点」から、新しい秩序の輪郭が見えてくるまで、しばらく時間がかかります。
■ 西洋占星術 火星と冥王星が語る「権力の衝突と再編」
西洋占星術では、戦争と衝突を司る惑星は火星(Mars)です。火星は「行動・攻撃・エネルギーの爆発」を意味し、個人の怒りから国家の武力行使まで、あらゆる「力による主張」を象徴します。
冥王星(Pluto)は「破壊と再生・権力・隠れた力の作動」を司ります。表に出ない力が動き、古い構造が根底から崩される変容のエネルギーです。
2026年の星の配置では、火星と冥王星が緊張した角度を形成しています。権力(冥王星)が武力(火星)と結びついて激突し、その後に大きな構造変化が訪れるというパターンです。米・イランの衝突はその象徴的な出来事であり、今後の中東秩序、核の管理体制、エネルギー安全保障の枠組みが問い直されていく長い変化の始まりを告げています。
■ 九星気学 六白金星年に「金のエネルギー」が揺れる
2026年は六白金星年。六白金星の「金」のエネルギーは、石油・天然ガスなどの「地下から採掘されるもの」とも深く関わります。
ホルムズ海峡は中東の石油と天然ガスが通る回廊です。六白金星の年に、金のエネルギーの流れ道が封鎖の危機に陥ったことは、九星気学的に「金の流れが試される年」として読めます。
六白金星の「天」のエネルギーは、同時に「本来あるべき秩序」の回復を促します。封鎖が解かれ、エネルギーの流れが再開されるプロセスは、金のエネルギーが本来の姿を取り戻そうとする動きそのものです。
■ 数秘術 2026年「1」の年に問われる「誰が主役か」
数秘術で2026年は「1」の年。新しいサイクルの始まり、意識の覚醒、自分の意志で道を切り拓く年です。
国際政治の文脈でこれを読むと、これまでの覇権秩序(米国一強)が問い直され、各国が「自分たちの意志で道を選ぶ」時代の幕開けを意味します。イランが核開発という「自国の主体性」を主張し、米国が「世界の警察」としての力を使い、停戦という「新しい枠組み」を生もうとした。2026年の「1」のエネルギーが、まさにこの問いを地政学の上に映し出しています。
【日本への影響 わたしたちの生活と星の話】
ホルムズ海峡は日本にとって命綱です。日本が輸入する石油の約8割が、この海峡を通って届きます。
封鎖が続いていた期間、ガソリン価格の上昇、電力会社の燃料費増加、物流コストの上昇が連鎖的に起きていました。食品価格にも影響が及び、家計への静かな圧力がかかっていました。
停戦で海峡が再開されれば、これらの圧力は緩和されていきます。ただし核問題の60日協議がまとまらなければ、再び緊張が高まる可能性は残ります。六白金星年のエネルギーで読むなら、2026年後半は「金のエネルギーの流れが安定するかどうか」の重要な分岐点です。
【心理学で読む 遠い戦争と、わたしたちの心】
心理学に「心理的距離」という概念があります。物理的に遠い場所の出来事は、心理的にも遠く感じられます。
でも今回のホルムズ海峡の封鎖は、ガソリン価格という形で、日本の生活に直接触れました。「遠い戦争」が「近い生活」とつながる体験。それは無力感や不安をもたらすこともあります。
心理学的に、こうした時代を生きるために大切なのは「自分がコントロールできることに集中する」という視点です。世界の政治は変えられなくても、自分のエネルギーの使い方、お金の使い方、心の置き場所は、自分で選べます。
六白金星年のエネルギーが「本物を見極める年」であるとするなら、今こそ本当に必要なものと不要なものを静かに区別する、そういう内側の作業が大切になります。
【火と水がぶつかる時代に生きる】
火と水がぶつかるとき、必ず霧が生まれます。
今の世界は霧の中にあります。何が正しくて、何が間違っているのか。誰が悪くて、誰が正しいのか。簡単には言えない。でも霧の中にいるからこそ、外の情報に振り回されすぎず、自分の内側の羅針盤を丁寧に整えることが大切です。
澤火革の卦が告げることは、変革の痛みの先に、より本物の秩序が生まれるということです。今の混乱は、新しい世界が生まれる産みの苦しみでもある。
あなたの命式には、火の気と水の気のバランスがあります。あなたが今この時代にどう立ち、何を選び、何を大切にするか。そのヒントが、あなたの星の中に刻まれています。
moco
【今後の展望 60日後の世界】
停戦覚書の60日間協議が山場です。核問題、制裁解除、凍結資産の問題が60日以内に決着するかどうか。まとまらなければ、再び緊張が高まるリスクがあります。
占術的に見ると、2026年後半は七赤金星が月盤に入る時期が続きます。七赤は「交渉・口舌・合意」のエネルギー。外交交渉が動きやすい星の流れです。60日の協議が実りある形で進む可能性を、星は示しています。
2027年(五黄土星年)は「変革と再生の土台作り」の年。2026年に燃えた後の灰の上に、新しい中東秩序の土台が固まっていく年になるかもしれません。
霧はいつか晴れます。そして晴れた先に見える景色は、きっと今より深い青を持っている。そう星は語っています。
moco’s 星読み新聞
あなた自身の命式を、丁寧に読み解きます
四柱推命・算命学・九星気学・西洋占星術・マヤ暦・数秘術・六壬神課。
7つの占術を統合した「精密鑑定」で、あなたの今と、これからを読みます。
「火と水の時代」に、あなたの星が示す道を一緒に読み解いてみませんか。



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