星はこれからの飛翔をそっと映します
ボストンの夜空に、まっすぐな放物線が一本、伸びていきました。トロント・ブルージェイズの岡本和真選手が、現地7月24日のレッドソックス戦で、今季23号となる3ランを放ったのです。この一発で、2018年に大谷翔平選手が刻んだ22本を静かに上回り、日本人選手のメジャー移籍1年目としては歴代最多の本塁打数となりました。
七回、四点を追う一死一、二塁の場面でした。相手右腕が投じた初球のシンカーを、岡本選手は迷いなく振り抜きます。打球速度はおよそ162キロ、飛距離は124メートルほど。センター最深部へと吸い込まれていったその一打は、一点差へと詰め寄る大きな三ランになりました。敵地の球場が、歓声と悲鳴の入り混じったどよめきに包まれたと伝わっています。
印象深いのは、その少し前の第三打席でした。後半戦に入ってから八試合・28打席、安打から遠ざかっていた岡本選手。ボストンの名物である高いフェンス、通称グリーンモンスターに直撃する二塁打で、ようやく長いトンネルを抜け出します。そして、その流れを逃さずに掴んだのが、この23号でした。不振の夜をくぐり抜けた直後に、記録を塗り替える一打が生まれる。ここには、星読みの目から見ても、心を動かされる巡りがひそんでいるように感じます。
きょうはこの快挙を、数秘術と宿曜占星術、そして算命学という三つのまなざしから、そっと読み解いてみたいと思います。テーマはただひとつ、岡本選手のこれからの飛躍です。
「23」という数字が語る、変化と冒険のリズム
まず心を惹かれるのは、記録が「23号」で生まれたことです。数秘術では、二桁の数字を一桁に還元して、その芯にある響きを読みます。2と3を足すと5。数秘術における5は、変化と自由、そして冒険をつかさどる、いきいきとした数とされています。
5の星を持つ人やできごとは、同じ場所にとどまることをよしとしません。環境が変わり、風向きが変わるほどに、かえって本領を発揮していく。海を渡り、まったく新しい舞台に飛び込んだ岡本選手の一年目そのものが、この5のリズムと美しく重なって見えます。慣れ親しんだ場所を離れることは、本来ならば大きな不安を伴うもの。けれども5の星は、その揺らぎを推進力へと変えていく力を秘めています。
不振を抜けた夜にこそ記録が動いたのも、変化を糧にする5の性質を思えば、どこか腑に落ちるのです。数秘術の5は、これからも岡本選手の背中を、そっと、けれど確かに押し続けてくれることでしょう。
宿曜占星術が映す、先を行く人との縁
宿曜占星術は、人と人との縁の巡りを、月のリズムから読み解いていく占術です。今回の23号には、いくつもの縁が交差していました。
ひとつは、記録の先達である大谷選手との縁です。宿曜のまなざしでは、誰かの築いた道を超えていくとき、超える側と超えられる側のあいだには、対立ではなく静かな共鳴が流れているとされます。同じ日本から海を渡り、同じ夢を追いかけてきた二人。岡本選手が大谷選手の数字を上回ったこの夜は、いわば先を歩いた人からたすきを受け取るような、あたたかな巡りだったのかもしれません。
もうひとつは、この一打が、レッドソックスの吉田正尚選手の前で放たれたことです。日本人選手が見守るなかで刻まれた新記録には、遠い異国のグラウンドに集う同郷の縁が、ひそやかに息づいています。宿曜占星術では、こうした人の縁が重なる瞬間にこそ、運気が大きく開いていくと考えます。良き縁に見守られている人は、これから先も、ここぞという場面で力を借りられる。岡本選手のまわりには、そんな心強い巡りが整っているように見えます。
算命学が示す、後半に花ひらく大器のかたち
最後に、算命学のまなざしです。算命学は、その人が生まれ持った宿命の器を、大きな時の流れのなかで読み解いていきます。
岡本選手は、日本のプロ野球で長く主軸を務め、日米通算250本塁打という節目もすでに越えてきました。積み重ねてきた土台があるからこそ、新天地でもぶれずに主砲であり続けられる。算命学では、こうしてじっくりと実力を養い、人生の後半でいっそう大きく花ひらいていく星のかたちを、大器晩成の巡りと呼びます。
象徴的なのは、この23号がシーズン後半戦の初アーチだったことです。前半で足場を固め、後半でさらに高みへ登っていく。その姿は、算命学が描く大器の物語と、静かに響き合っています。一年目という新しい季節のなかで、岡本選手はまだ、その器のほんの入り口に立ったばかり。ここから先に広がっていく景色こそが、本当の見どころなのだと、星は教えてくれているようです。
これからの活躍へ、星からのメッセージ
三つの占術が、それぞれの言葉で、同じひとつのことを告げているように感じます。岡本選手のこれからは、変化を恐れず進むほどに明るく開けていく、ということです。
数秘術の5は、新しい風のなかでこそ輝く力を。宿曜占星術は、先達や同郷の仲間に見守られた、あたたかな縁の追い風を。そして算命学は、これから本格的に花ひらいていく大器の予感を。所属するチームはいま順位に苦しんでいますが、逆風のなかで放たれる一打ほど、星のもとでは尊いものはありません。困難な季節を糧に変えていく人にこそ、次の飛躍はそっと約束されているのです。
ボストンの夜に伸びた放物線は、きっと通過点のひとつ。この先、岡本選手がどんな新しい記録の空を描いていくのか、moco’s 星読み新聞は、星々とともに、ゆっくりと見守り続けたいと思います。
きょうの用語集
数秘術(すうひじゅつ)……生年や名前、できごとにまつわる数字を手がかりに、その本質や流れを読み解く占術です。二桁の数字はひと桁に還元して意味を読みます。今回のように、印象的な数字を糸口にできごとを味わうこともできます。
宿曜占星術(すくようせんせいじゅつ)……月の巡りをもとに、人の性質や、人と人との縁のかたちを読み解く占術です。誰かとの出会いや交差のなかに運気の流れを見出すのが特徴で、縁を大切にするまなざしを持っています。
算命学(さんめいがく)……生まれ持った宿命を、大きな時の流れのなかで読み解く占術です。人生をひとつの物語としてとらえ、いつ、どのように花ひらいていくのかを描き出します。じっくり実を結ぶ星を大器晩成と呼びます。
グリーンモンスター……ボストンのフェンウェイ・パークにある、左翼の非常に高い緑色のフェンスの愛称です。多くの打球をホームランから二塁打へと変えてしまう、名物の壁として知られています。
恋も、運勢も、星に訊ねてみませんか
勝負の世界で新記録を刻む瞬間にも、星の巡りはそっと寄り添っています。それは、わたしたちの日々の恋や人との縁においても、まったく同じこと。
moco’s 星読み新聞では、18の占術と心理学を重ね合わせて、あなたと大切な人との相性を読み解く無料の診断「恋の星読みハーモニー」をご用意しています。気になるあの人との縁が、いまどんな巡りのなかにあるのか。岡本選手を後押しした星のまなざしで、あなたの恋の追い風も、ゆっくりと探してみませんか。
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