私は今回、米アップルが対話型AI「ChatGPT」を手がける米オープンAIと、アップルの元社員2人を、営業秘密の不正流用を主張して提訴したというニュースを、占術の視点から読み解いていきます。計算を進めてみると、この2社の創業年が持つ五行の関係は、本来であれば互いを育て合うはずのものでした。それが今、法廷での対立という思わぬ形に発展していることに、私は不思議な巡り合わせを感じています。
何が起きたのか
アップルは7月10日、カリフォルニア州北部地区連邦地裁にオープンAIと、同社の元社員2人を相手取った訴訟を提起しました。訴状によれば、製品設計や製造プロセス、サプライチェーン戦略などアップルの機密情報が組織的に持ち出され、オープンAIの消費者向けハードウェア事業への参入に利用されたと主張しています。
被告の1人であるタン・ユー・タン氏は、アップルに24年間在籍し、iPhoneやApple Watchのプロダクトデザインを統括するバイスプレジデントを務めた人物です。ジョナサン・アイブ氏とともに設立したio Productsが2025年5月にオープンAIに65億ドルで買収されたことをきっかけに同社へ移り、現在はチーフ・ハードウェア・オフィサーを務めています。もう1人のチャン・リウ氏は、アップルに8年以上在籍しiPhone製品ラインを担当していたシニア・システム電気エンジニアで、2026年1月にオープンAIへ移籍しました。
訴状では、今年1月に退職した元社員がアップルのネットワークに侵入して未発表製品の機密情報を大量にダウンロードしたり、サプライヤー情報を私用メールに転送したり、面接に訪れる採用候補者に「実物の部品」を持参するよう促したりしていたとまで主張されています。オープンAI側は「他社の機密情報に関心を抱いていない」とコメントしています。
五行が語る、本来「育てる」はずだった関係
算命学で見ると、興味深い符合が浮かび上がります。アップルが創業した1976年は干支でいうと丙辰、五行では「火」の性質を持つ年です。一方、オープンAIが設立された2015年は乙未、五行では「木」の性質を持つ年にあたります。
五行の思想では、木は燃えて火を生み出すとされ、これを相生と呼びます。つまり本来、この2社の創業年が持つ五行の関係は、オープンAIの側がアップルを育てる側に立つという、決して敵対的なものではなかったのです。実際、オープンAIのハードウェア戦略を率いるタン氏自身が、長年アップルの製品デザインを支えてきた人物であることを思えば、木が火を育てるようにして技術と人材がアップルからオープンAIへと流れていったこと自体は、ある意味で自然な巡り合わせだったのかもしれません。
それが今、育てるはずの関係が、法廷での対立という形に姿を変えてしまった。この皮肉な展開に、私は五行の教えの奥深さを感じずにはいられません。
九星気学が示す、二つの企業の性質
九星気学で創業年を見ていくと、アップルが創業した1976年の九星は六白金星、オープンAIが設立された2015年の九星は四緑木星でした。六白金星は天を象徴し、物事を高い完成度で仕上げていく力を意味する星です。
細部にまでこだわり抜いた製品づくりで知られるアップルの企業文化は、まさにこの星の性質と重なります。一方の四緑木星は、信用と人とのつながりを通じて物事を成長させていく力を象徴する星です。人材の獲得や企業買収を通じて急速にハードウェア事業を拡大してきたオープンAIの動き方は、この星らしいネットワーク型の成長スタイルだと私は見ています。
完成度を極める星と、つながりで広がる星。この2つの異なる性質が交差したところに、今回の対立が生まれたのではないでしょうか。
数字に見る「33」と「11」の符合
数秘術で両社の名前を計算してみると、「APPLE」は1桁に還元すると「5」、変化と自由を象徴する数字になります。一方「OPENAI」を計算すると、33というマスターナンバーが導かれました。33は最高次の責任と、人々への奉仕を象徴する数字とされています。
さらに、タン氏らのio Productsをオープンアイが買収した際の金額である65億ドルを還元すると、これもまた11というマスターナンバーになります。社名そのものに宿る33という理想と、今回の訴訟で問われている企業倫理との間に生まれたギャップは、この数字が持つ本来の意味を思うと、なおさら重く響くように私には感じられます。
これからをどう占うか
木は火を育てるはずだったという五行の関係、完成の星と拡張の星が交差したという九星の符合、そして社名に宿る33という理想の数字。これらを重ねてみると、今回の訴訟はAI業界全体における人材とノウハウの奪い合いが、ひとつの象徴的な形で表面化した出来事だと私は見ています。
今後の法廷での争いがどのような結末を迎えるにせよ、急速に成長する生成AI業界と、これまで培われてきた技術・知財との関係を、社会全体としてどう調整していくのかが問われることになりそうです。
木が本来の相生の力を取り戻し、対立ではなく健全な競争関係へと戻っていくことを、私は期待したいと思います。
今回使用した占術について 算命学は、出来事の起きた年を十干十二支に変換し、木火土金水の五行の巡りと、それぞれの要素が生み出し合う「相生」の関係から、物事の性質を読み解く占術です。九星気学は、出来事の起きた年に基づいて九つの星のいずれかを割り当て、その性質や運気の流れを読み解く、日本や中国で古くから使われてきた占術です。数秘術は、名前や金額を1桁または特別な数字(11・22・33)に還元して、その対象が持つ性質を読み解く占術です。
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