私は今回、北朝鮮の対外工作機関「偵察情報総局」の任務拡大方針が示されたというニュースを、占術の視点から読み解いていきます。ロシアへの派兵やサイバー攻撃までを一手に所管するというこの組織の拡大は、金正恩体制がこれから何を目指していくのかを占う上で、大きな手がかりになるように私には感じられました。
なお、金正恩氏の生年月日は北朝鮮当局から公式に発表されておらず、各国政府が推定している1984年1月8日という説をもとに今回は占っています。
何が起きたのか
7月9日、朝鮮労働党中央軍事委員会の拡大会議が開かれ、軍の情報機関である「偵察情報総局」の任務を拡大し、偵察・情報収集能力を画期的に高める方策が話し合われたと伝えられています。偵察情報総局は、韓国などに対するスパイ活動や世論工作、サイバー攻撃、要人暗殺、偵察衛星の運用などを担ってきた組織で、2009年に設立された偵察総局が、昨年北朝鮮メディアに初めて登場する形で改編されたものとみられています。今回の任務拡大では、軍事分野にとどまらず政治・経済・外交にわたる情報活動や、ロシアへの派兵に関する実務、サイバー攻撃までを一手に所管する国家級の情報機関へと役割を広げる方針が示されました。
実際に2024年10月には、この組織の幹部がロシア派遣に伴い現地入りしたと伝えられており、今年に入ってからも金正恩氏はロシア側要人と会談し、両国の軍事協力を「歴史的な同盟関係の強化」と位置づける発言を重ねています。
金正恩体制のこれまでの歩み
金正恩氏は2011年12月、父である金正日総書記の死去に伴い、事実上北朝鮮の最高指導者の地位を継承しました。翌2012年4月には党の第一書記、政治局常務委員、中央軍事委員会委員長、そして国防委員会第一委員長に相次いで就任し、党・国家・軍の三権を掌握する体制を完成させています。それから10年以上にわたり、核・ミサイル開発の推進と国際社会からの制裁という緊張関係の中で体制を維持してきました。
近年はウクライナ侵攻を続けるロシアとの結びつきを急速に強め、兵士の派遣や軍事技術協力を進める一方、派遣された兵士の家族を労う様子を国内向けに発信するなど、対外関係の変化を体制の求心力に結びつけようとする動きも見られます。今回の偵察情報総局の任務拡大は、こうしたロシアとの関係深化を制度面でも支える狙いがあるとみられています。
山羊座が示す、長期戦略の資質
西洋占星術で見ると、1984年1月8日生まれとされる金正恩氏は山羊座にあたります。山羊座は野心と統率力、そして目先の変化に流されず長期的な計画をじっくりと積み上げていく実務家気質を象徴する星座です。
ロシアとの関係を数年がかりで深化させ、情報機関という組織そのものを段階的に改編していくという、時間をかけて体制を固めていくスタイルは、この山羊座らしい資質と重なっているように私には見えます。
生誕と即位を結ぶ「七赤金星」の符合
九星気学で見ていくと、興味深い符合が浮かび上がります。金正恩氏が生まれたとされる1984年の九星は七赤金星。そして党・国家・軍のトップとして正式に体制を完成させた2012年の九星も、同じく七赤金星でした。七赤金星は、人との交流や駆け引きを通じて実を結んでいく力を象徴する星とされています。
生まれ持った星と、権力の座についた年の星が一致していたことは、この人物が体制の頂点に立つべくして立った、という物語性を静かに裏付けているように私には感じられます。
数秘術が示す「1」の年
数秘術の個人年で2026年を見ると、「1」という数字が導かれます。1は新しい始まりと、独自の路線を切り開いていく力を象徴する数字です。偵察情報総局という組織の任務を大きく拡大し、情報・サイバー・軍事協力という複数の領域を束ねる新しい戦略中枢を作り上げようとしているこのタイミングは、まさに「1」が示す新たな始まりの年と重なっているように思えます。
これからの北朝鮮を占う
山羊座の長期戦略気質、生誕と即位を結ぶ七赤金星の符合、そして「1」が示す新しい始まりの年。これらの符合を重ねると、金正恩体制は当面、ロシアとの関係を軸にした対外戦略を、より制度化された形で推し進めていく可能性が高いと私は見ています。
ただし、情報機関の権限拡大やサイバー攻撃能力の強化は、国際社会にとって透明性を欠く懸念材料でもあります。指導者の生年月日すら公式には明かされないというこの国のあり方そのものが、開かれた対話よりも情報の非対称性を戦略の武器にしていることを物語っているように私には映ります。
今後の北朝鮮の動きが、地域の安定にとってどのような意味を持つのか、引き続き注意深く見守っていく必要があると感じています。
今回使用した占術について 西洋占星術は、生まれた日の太陽の位置から12星座のいずれかを導き出し、その人が持つ基本的な性格や資質を読み解く、古代から伝わる占星術です。九星気学は、生まれた年や出来事の年に基づいて九つの星のいずれかを割り当て、その性質や運気の流れを読み解く、日本や中国で古くから使われてきた占術です。数秘術は、年数を1桁または特別な数字(11・22・33)に還元して、その対象が持つ性質を読み解く占術です。
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